相模原の塗装会社 ミヤビユニアローズ

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業者選びのイロハ

ミヤビユニアローズが外壁塗装のコミコミ金額を出さない理由

美容室と塗装業は同じ?

卒業式や入学式、入社式など、
写真を撮る機会が増えて身なりを整えたくなる行事が目白押しの3月は、美容院の繁忙期だそうです。
ミヤビユニアローズの木下も、先日、さっぱりと髪を切ってきました。

たまたま隣の椅子に髪の綺麗な女性客が案内され、
美容師さんが料金についてとても丁寧に説明しているのを見て、このコラムの内容を思いつきました。

今日は、「料金」についてお話します

女性は定期的に美容院で髪の毛をカットしたり、パーマをかけたりしますよね。
料金を支払う際に「あれ、いつもより高い気がする」と、
一度くらいは感じたことがあるのではないでしょうか。
私、木下はご存知のとおり、髪の短い男ですので、
伸びた分を切るだけという非常にシンプルなオーダーなのですが(笑)

お客様から他社様の外壁塗装の見積もりについてご相談いただく時に、
よく挙げる例は美容院の料金体系です。

美容院は、
カットをするにも、美容師のランクが分かれていて担当美容師によって指名料金がかかったり、
パーマをかけるにも、髪の長さや薬剤、前処理の有無によっても金額が変わったりします。

最近は、プラン料金でネット予約できるようになっていますが、
「今日はパーマをかけるだけだから、このプラン!」と思って予約しても、
美容師さんとの会話の途中で、
「毛先が痛んでいるから、髪にあまり負担をかけないパーマ剤にします?」と言われて、
気軽に「そうですね、お願いします」と返事をしたところ、
当然ながら追加料金が必要だったり、
「前髪が少し伸びてきましたね、ちょっと揃えておきますか?」と聞かれ、
「本当だ!では、お願いします」と何気なく頼んだところ、
(美容院によって)数千円のカット料金が追加されることも、よくある話ではありませんか。

でも、美容師さんは、お客様に
「パック料金で予約させておいて、後は色々追加させちゃおう」なんて思っていらっしゃいません。
プロフェッショナルとして、「綺麗にしよう」「かっこよくしよう」という気持ちから、
色々な施術を提案しているだけです。

塗装業をはじめとるすリフォームは、これが大きなトラブルとなることがあります。
なぜそんな事態になってしまうかを、これから詳しくお話します。

 

コミコミのパック料金

前置きが長くなりましたが、春になると気分を一新したい心理が生まれるようで、
冬と比べるとお問い合わせをいただく機会が増えます。

ミヤビユニアローズの従業員は、こんな新聞折り込みチラシを見つけると持ってきてくれます。

『春は綺麗な外壁で!外壁塗装コミコミプラン、今だけ建坪25坪で○○円!』

同じような折り込みチラシ、見たことありませんか。

今はちょうど年度末ですので『大決算セール!外壁塗り替えプラン、さらに20%OFF』なんて
記載されたチラシが、皆さまのポストにも投函されてたり、
ネット広告などで見かけたりしているかもしれません。

このほかによくあるパターンとして、
定期的に地域を巡回しているリフォーム屋さんの営業マンとたまたま出くわし、

営業  「建坪はどれくらいですか?」
お客様 「大体30坪だったかしら」
営業  「そうすると、○○円で “綺麗に” なります」
お客様 「○○円!それで “全部が綺麗に” なるんですか?」
営業  「はい、コミコミのプラン料金なので、“全部” 含まれています」

こんな会話、想像できませんか?

相模原市を拠点に塗装業を行なっている、弊社、ミヤビユニアローズとしては、
巷で普通に行われているこのようなやり取りがされていると思うと冷や汗をかいてしまいます。

弊社のウェブサイトをご覧いただいている方は、もちろんご存知かと思いますが、
塗装業を含むリフォームに関わる業種の中には、
巧妙なトリックにとってトラブルが生じてしまうケースが多いことは事実です。
もちろん、全てがトリックを仕掛けようという意図はなくとも、
知識や経験が乏しい営業マンによってトラブルになることもしばしば起こります。

【一式】や【プラン】、【全部】は、要注意ワードです。

 

では、なぜトラブルが起きてしまうのでしょうか。

<1> 双方の認識の違い

【一式】や【プラン】、【全部】という表現は、
お客様を引っ掛けようという気持ちがあるかどうかは別として、塗装業者からすると非常に便利です。
実際、お客様から「とりあえずいくらくらい?」と尋ねられることが多いことも、
このような記載の理由として挙げられます。

お客様が、“外壁塗装にはどんな工程が必要か” を把握していらっしゃることはほぼないので、
お客様の思う【全部】と、私たちのような業者側の思う【全部】は相違があります。

おそらくお客様の思う【全部】は、
『この金額を払えば、業者が来て、何かをして何かを塗って…で、外壁が生まれ変わる!』
かと思いますが、
私たちの思う【全部】は、
『まず、足場を組んで…(省略)…足場をはずすで、完成!』と大きく差がありますよね。

長年仕事をしてきた私の勘では、お客様を釣ろうとしている広告を作っていたり、
安易な表現を使う営業マンのいる業者は、
現地調査でも見積書でも、そして肝心な実際の作業においても、
何らかのトラブルが起き、そのトラブルが大きな問題に発展する可能性が高いです。

建坪25坪で○○円!のように表示には、

・足場代は入っているのか
・屋根塗装の金額は入っているのか
・雨樋などの塗装金額が入っているのか

こういった確認がとても大切です。

外壁の塗装を依頼する際に、雨樋のこと、考えていますか?
そういうことこそが、認識の違いです。

お鮨屋さんのカウンターに座って「おまかせで」といただく時は未だにドキドキする木下ですから、
料金総額が前もって分かっている方が良いという気持ちも分かりますが、
広告で【一式】や【プラン】、営業マンの【全部】という言葉を見聞きしたら、
『あ、そういえば…』と、このコラムをぜひ思い出してください。

 

<2> 広告やお見積書の向こうにある誠意

外壁塗装の料金は、建坪はもちろん家の大きさ等では決められません。

なぜ、【一式】や【プラン】、【全部】という一言で決めてはいけないのかについてお話します。

同じ建坪の外壁塗装でも、以下の項目によってお見積もり値段は大きく異なります。

1.外壁の面積(窓の大きさを除く)
2.適正な下地処理
3.劣化の程度
4.今後、どのくらいの周期で塗り替えをやっていきたいか
5.遮熱・断熱を希望するか

この5点は、当社にご相談いただくお客様には必ず伺っていますが、
大半のお客様は、最も基本的な「外壁の面積」を把握していらっしゃいません。
いえ、把握していらっしゃらないことが普通です。

まして、「今後、どのくらいの周期で塗り替えていきたいか」というビジョンを
あらかじめ持っている方とは、まだ出会ったことがありません。
これも当然のことです。

加えて、家の大きさは基準の1つではありますが、住む人によって求めるものは異なります。
ミヤビユニアローズでは、
お客様のお住まいに対する考え方や将来的なお住まいの計画、また予算などを伺った上で、
徹底した現地調査をして現状を把握し、必要な項目・適した材料をご提案させていただくので、
そういった話を聞かずにコミコミのパック料金を提示していることが不自然です。

そこで、広告や会話、そしてお見積書の中に誠意があるかを感じ取っていただきたいのです。

 

【一式】や【プラン】、【全部】という言葉が悪い訳ではありません。
実際に私どもも、例えば、古い外壁を剥がした場合の廃棄代など、
場合によっては【一式】や【プラン】をある程度は使うこともあります。

お客様にとっても、リフォームを何度も依頼したことのある方は少ないので、
広告や見積書に、塗料の商品名や使用量、下処理の方法などが記載されても、
内容を把握することは難しいかと思います。

しかし、【一式】や【プラン】、【全部】は、
業者側とお客様側との認識がずれてしまうと…トラブルの原因となります。
お客様が日常的に外壁塗装に馴染みがあることは稀なので。。。

もしこのような言葉が交わされたり、お見積書に記載されていた場合に、
別の書面にしてくれているのであれば、トラブルになる可能性は軽減されます。

また、広告やお見積書をもとに、
リフォーム業者が口頭で工事内容を説明してくれたとしても、
細かい工程等が書面で提示されない場合は、一呼吸して、
前回お話した通り、他社にお見積書を見せて、新たに見積もりを依頼してください。

この業界の仕事には、必ず書面が必要です。

繰り返しますが、
どんな状況であっても、どんな表現を使っていたとしても、

お見積書など、お客様のためだけに作られた書面は必要です。

そんなことは絶対に起きないと思いたいですが…
先に挙げた美容院のように、
広告を見ただけ、営業マンの営業トークを聞いただけで依頼しないでください。

 

その場で最終価格を提示できないことの意味

冒頭で、複雑な料金体系として例に挙げた美容院ですが、
私たちのような塗装業は、さらに何倍もの複雑な料金体系です。

“塗料A” と “塗料B” で料金が大きく変わりますし、塗料を使用する量によっても、当然変わります。
それを、プランやパックなどで容易な契約で完結させることはできません。

広告や口頭ではどんなにうまい表現を使っていたとしても、
お見積書やその他の書面にこそ、その先の工程に対する業者の誠意の有無が表れると思ってます。

「誠意を読み取る」ことは簡単にできることではないので、
まずは、広告や口頭でうまい表現を使っている場合、
少しだけ心にブレーキをかけて注意して観察することが最善です。

業者ごとに異なる表現方法は、業者の誠意を読み取るためのヒントになります。
わかりやすく伝えようとしているかという配慮が表れてくるのです。

そして、前回お話したように、
有資格者が作成したお見積書かどうかの確認も忘れないでください。
ぞんざいなお見積書によって大きなトラブルとなることも忘れないでください。

ちゃんと家を見て、ちゃんと必要な補修・塗装ができる適正な料金を提示する。
時間をかけて段階を踏んだ料金のご提示には、意味があります。

この繰り返しがお客様と我々塗装会社の信頼関係を築く唯一の方法だと思っています。
地元相模原で20年塗装をやってきてこれからも続けて行くからこそ、
何年経っても「ありがとう」と言っていただけるサービスを追求していきたいと思います。