サイディングの塗装のあれこれについて相模原の塗装会社が教えます!
こんにちは。相模原市の塗装会社、ミヤビユニアローズです。
戸建て住宅のリフォームとして外壁塗装は定番中の定番ですね。ひび割れた外壁、色褪せてしまった外壁などは、美観を損なうだけではなく家の保護という観点からもメンテナンスをする必要があります。ところで、外壁―種類はいろいろありますが、今回は近年主流になりつつあるサイディングについて、その特徴と塗装によるメンテナンスの必要性のお話をしたいと思います。
今さらだけど、サイディングって何?
一言で言うと外壁材の一種です。一昔前までは外壁と言えばモルタル壁(塗り壁)が主流でしたが、近年は施工期間も短く耐久性も優れていて、しかも安価なサイディングが一般的になりつつあります。サイディングとは呼称であり工法でもあります。工場で予め成型された板(=「サイディングボード」と呼ばれる)を外壁に貼り付けていくのですが、施工の際には壁の広さに合わせて「サイディングボード」をカットし、それぞれのつなぎ目をしっかりと埋めます。そうすることで、板の貼り合わせであっても雨漏りや剥がれを防止することができるのです。素材も様々ですが、大きくは以下の4つに分類されます。
・窯業系サイディング…セメント質のものと繊維質を混ぜ合わせて作られた板です。最近の住宅で使用されているもののほとんどが、この窯業系サイディングです。
・金属系サイディング…ガルバリウム・アルミニウム・ステンレスなどの鋼板が使用されたサイディングです。耐久性はありますが高価です。
・木質系サイディング…本物の木を使用したサイディングです。天然木であることから水に弱いのがデメリットです。
・樹脂系サイディング…軽く薄く設計されたサイディングです。アメリカでは50%を超えるシェアがありますが、日本ではあまり流通していません。
サイディングの経年劣化ってどんなことが起こるの?
①チョーキング現象
白亜化(はくあか)とも言い、主に塗装表面が暴露状態の際に紫外線・熱・水分・風等により塗装面の表層樹脂が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)のような粉状になって現れる現象です。手でこするとチョークのような粉が付着します。
②コーキング(シーリング目地)部分のひび割れ
コーキングとはサイディング素材と素材の間に使われている間接材で、ここにヒビが入ってしまうと雨風が侵入して雨漏りの発生原因になります。
③外壁の色褪せ
紫外線や酸性雨などが原因で色褪せは起ります。そのまましておくと塗膜の防水性が低下してしまいます。
③カビや藻の発生
塗膜がはがれているからこそ起きる現象で美観を大きく損ねます。
これらの他に、劣化がさらに進むとサイディング素材が割れてしまうこともあります。割れてしまうと強風で外壁が落下する可能性もあるので、早急にメンテナンスをする必要があります。
サイディングも塗装によるメンテナンスが必要なの?
モルタル壁(塗り壁)同様に、上記のようにサイディング壁にも様々な劣化が起こるので定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスの時期としては、サイディングの種類によって耐用年数が違いますのでそれに合わせた時期を目安として下さい。また、劣化が進行すると塗装によるメンテナンスだけでは済まない場合もあるので、早めの対策をお勧めします。
サイディングの塗装ってどういう手順でやるの?
サイディングの外壁塗装には、サイディング専用の塗料があるのでそれを使用します。手順としては通常の外壁塗装と基本的には変わりません。
1仮設足場
外壁塗装工事で品質を左右する大きな要素の一つに『足場』があります。品質の高い施工を行うにはしっかりとした足場で職人の手元足元を安定させることが重要です。また、職人の安全や近隣様の安全にも配慮いたします。足場を覆うように飛散防止用のネットを張り、塗料が近隣の建物へ付かないように配慮します。
2高圧洗浄
高圧洗浄で外壁についた汚れ、藻、苔、古い塗料、チョーキングの粉などを洗い落します。壁の不純物を取り除く事で塗料が壁に密着しやすくなります。どんなに良い塗料を使っても、きちんと高圧洗浄で汚れが落ちていない外壁では塗料本来の機能を生かすことはできません。
3養生
覆って保護する作業です。この養生作業は非常に手間がかかる作業ですが、この養生をしっかり行うことによって塗装の仕上がりに差が生じるとても重要な作業です。
4外壁塗装
下塗り、中塗り、上塗りといった工程に分け、塗料を塗っていきます。長期的に美しい美観を保つため、塗料の本来の機能を発揮させるメーカー基準の塗布量で塗ります。
5付帯塗装
雨樋や霧除け、破風板、軒天などの部分の塗装です。塗料は外壁だけでなく、付帯部分にも経年劣化による塗料の剥がれから、定期的な塗装が必要となります。
6点検・清掃
養生を取り、塗料等で汚れていないか、塗り残しがないかを隅々までチェックします。
7撤去
これまでぐるっと家を囲っていた飛散防止シートと仮設足場を解体します。これで新しくなった家全体を見ることが出来ます。このときも気になる部分がないか再度確認をして下さい。ポイントとしては、一昼夜きちんと確認することです。昼の見え方、夕方の見え方、夜の見え方と太陽の位置や光の当たり具合によって、外壁は異なる見え方をしますし、気づかないところにも気付く場合があります。様々な状況下で確認することが必要です。
サイディングは「メンテナンスフリー」などと言われることもありますが、そんな夢のような建材は存在しません。モルタル壁に比べて大幅に耐用年数が長いことは確かですが、年月とともに劣化は確実に起こるものです。定期的な外壁塗装で本来の強度を保ち、大切な家をいつまでも守って下さい。